新燃岳による観光面への影響についてです。
えびの高原では、今年3月に新燃岳の噴火警戒レベルが引き上げられてから観光客が減少していて、夏休みシーズンを前に、関係者は影響の長期化を心配しています。

新燃岳から、およそ5キロの位置にあるえびの高原。
新燃岳の火口から3キロという立ち入り規制範囲には入っておらず、周辺の観光施設は通常通り営業しています。

(お土産処 やまの駅りんどう 武吉太介店長)
「梅雨時期で閑散期ではあるが、やはり少なくなっている」

秋の行楽シーズンや夏休みシーズンなどには、多いときで1日400人近くの観光客が訪れるというこちらの土産物店
。今年3月に一度、新燃岳の噴火警戒レベルが入山規制の「3」に引き上げられてから、訪れる人は3割程度減少しているといいます。

えびの高原の周辺施設では自主防災組織を立ち上げ、非常時に安全な建物内に誘導する手順を決めておくなど、噴火に備えた対策をしたうえで観光客を受け入れてますが、夏休みシーズンを前に影響の長期化が懸念されています。

(お土産処 やまの駅りんどう 武吉太介店長)
「火山活動の活発化が長引くと、お客さんが来づらくなったり、心配されたりと客足が遠のくのをすごく懸念している。安心して来ていただけるように、迅速な情報収集や情報提供をしていきたい」

【参考】
新燃岳の火山活動を受けて、小林市のひなもりオートキャンプ場は、施設を7月3日まで休業することを決めました。
キャンセルは50件以上に上ったということです。