特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、宮崎市の銀行の行員らに警察から感謝状が贈られました。

宮崎北警察署から感謝状が贈られたのは、宮崎市の宮崎銀行霧島町支店に勤める中別府真大支店長と福重萌香さんの2人です。

先月16日、銀行に訪れた20代の男性が定期預金の解約やネットバンキングの振り込み限度額の引き上げをしようとした際、福重さんが話を聞いたところ、男性の携帯電話に国際電話番号の着信があったことを確認。
男性は、何者かに、海外に個人情報が漏れているため、定期預金を解約し、普通預金に移すよう指示されていたことが分かり、2人は警察への相談を促し、詐欺の被害を未然に防ぎました。

(宮崎銀行霧島町支店 福重萌香さん)
「入口が携帯の電話だったが、そこからLINEに移行されて、LINEでのやり取りだったので、これは特殊詐欺だなと気づくことができた」
(宮崎銀行霧島町支店 中別府 真大 支店長)
「銀行全体でもそうですし、支店全体でもお客様の資産を守るという意識で努めてまいりたい」

県内では先月末までに、特殊詐欺の被害が54件確認され、被害総額が2億2000万円余りに上っている一方、銀行やコンビニなどで被害を防げた例が37件あるということです。

警察は、不審な電話やメッセージは詐欺のおそれがあるとして、注意を呼びかけています。