イスラエルとイランは双方が停戦期間に入りました。現時点で新たな攻撃については伝えられておらず、アメリカのトランプ大統領が発表したとおり、日本時間のきょう午後に戦闘が終結するかが焦点となります。

日本時間のきょう午前1時からイランに続いてイスラエルが停戦期間に入り、その後、双方による目立った攻撃の報告は伝えられていません。

アメリカのトランプ大統領は、双方が日本時間の午後1時まで攻撃を停止すれば、完全に戦闘が終結するとしています。

戦闘の停止後、イランのペゼシュキアン大統領は国民向けのメッセージで「歴史的な勝利だ」と主張。一方、イスラエルのネタニヤフ首相も「歴史的な勝利を達成した」と強調しています。

カッツ国防相はアメリカのヘグセス国防長官と電話で会談し「イランが合意を守る限り、イスラエルも合意を守る」と伝えていたとしていますが、イスラエル軍の参謀総長は「重要な段階は終わったが、イランに対する作戦は終わっていない」と述べています。

これに先立ち、トランプ大統領は、オランダに向かう大統領専用機の中で「停戦は有効で、我々はこの状態を長く維持するつもりだ」と話しました。ネタニヤフ首相に電話し、イランへの攻撃を止めるよう説得したとしています。そして、イランの核開発については楽観的な見通しを示しました。

アメリカ トランプ大統領
「イランはウラン濃縮を行わないし、核兵器を保有することはない。彼らは偉大な貿易国になれることを知っている」

また、アメリカのウィットコフ中東担当特使はFOXニュースに出演し、正式な停戦の開始後、イランとの間で包括的な和平合意の締結を目指すとの考えを明らかにしました。

アメリカ ウィットコフ中東担当特使
「イランと向き合い、包括的な和平合意を締結する時が来たと考えています。その目標の達成を確信しています」

ウィットコフ氏は和平合意について「イランの復興と繁栄に加えて、湾岸諸国の経済成長に繋がるものだ」とした上で、ウラン濃縮をともなう核開発の継続は認められないと強調しました。