建物の老朽化が問題になっていた宮崎市の「青空ショッピングセンター」。市が所有者に代わって建物を解体する代執行が完了しました。
今から70年ほど前の昭和20年代から栄えた宮崎市の「青空ショッピングセンター」。
かつては3つの市場があり、40軒以上の店が軒を連ねていましたが、昭和50年代以降、スーパーや大型商業施設の進出により、客足は減少していきました。
近年は、建物が老朽化して危険な状態になっていたものの、土地と建物関係の権利者の一部と連絡がとれなかったため、宮崎市は、今年2月から所有者に代わって建物を解体する代執行に踏み切っていました。
そして、25日。
(宮崎市まちづくり課 増田和弘課長)
「これをもって代執行の終了を宣言いたします」
(廣末圭治記者)
「老朽化して倒壊の危険があった建築物は全て撤去され、まっさらな状態になっています」
解体にかかった費用は1400万円。
市の予算でまかなわれますが、市は今後、権利者への請求を進めていくとしています。
また、建物が解体された土地は、市が権利者の意向を調整し、民間による再開発を進めていきたいとしています。
【参考】
宮崎市によりますと、建物の権利者はおよそ120人いて、このうち、およそ20人が所在不明ということです。
市は、解体にかかった費用を権利者ごとに割り当て、粘り強く請求していくとしています。