あれから1か月、発表の見通しは…

これは自民党氷見市支部の党員リストに記載されていた157人のうち、2015年から23年にかけて党員だった複数の人が党費を払っていなかった問題で、議員が党費の肩代わりをしていた場合、公職選挙法が禁じる寄付に当たるおそれがあります。

この男性も2015年から23年まで党員登録されていて年間の党費4000円、9年間の合計3万6000円は自分で支払ったことがないと言います。

氷見市支部では党員それぞれに担当の議員がいて、担当議員が年末に党費を回収し、支部を通じて県連に納める仕組みになっています。

2023年の100人前後の党費およそ28万円は前の支部長で堂故茂参議院議員の秘書、薮田栄治氏が私費で肩代わりしたとされています。

一方、2022年以前の党費については当時の事務担当者が支部の活動費から支出した疑いがあり、5月24日、定期総会の場で嶋田茂支部長が調査の実施を公表しました。

自民党氷見市支部 嶋田茂支部長
「当時の資料が乏しく、確認が困難な状況でありますが、できる限り調査を進めてまいりたいと」

あれから1か月。

調査は、党員リストに記載の人物が党員登録された経緯や紹介者となる議員の特定に時間を要すること、当時の事務担当者と連絡が取れず聞き取りができていないことなどを理由に発表の見通しがたっていません。
