身体に障がいのある人の日常生活をサポートする介助犬への理解を深めてもらおうと日本介助犬協会のメンバーらが愛媛県庁を訪れ現状や課題を訴えました。

車いすの男性の左側を寄り添って歩くイヌ。
身体の不自由な人を支える介助犬です。

24日は育成や普及に取り組む日本介助犬協会のメンバーや岡山県で介助犬と暮らす藤原智貴さん、そのパートナーでラブラドールレトリバーの「ダイキチ」らが県庁を訪れました。

介助犬は盲導犬、聴導犬と並ぶ「補助犬」の一種で、落としたものを拾ったり物を持ってきたりなど日常生活をサポートします。

身体障害者補助犬法で公共交通機関や飲食店などへの同伴が認められている介助犬。
全国で介助犬を必要とする人はおよそ1万5000人と試算されていますが、今年4月時点で全国で57頭、県内は1頭のみで認知度や普及率が低いことが課題です。

日本介助犬協会 高柳友子 理事長
「介助犬と生活をしたら自立社会参加ができるという方もまだまだたくさんいると思う。とにかく知ってもらう機会をいろいろな方にいただきたい」

協会によりますと飲食店や病院などで介助犬が同伴を拒否されるケースもあるということで、認知度向上に向けて県内でもより一層の啓発を求めていました。