警察官になるために通うのが警察学校というのは多くの人が知っていても、その中身は意外と知られていません。学生たちが日々学んでいる現場を記者が体験しました。
特殊な授業に厳しい訓練!?警察学校の実態とは?
岡山市北区玉柏の岡山県警察学校にやってきました。

(松村みなみ記者)
「警察学校の中に来ました。初めてです」
120人が通う岡山県警察学校。高卒は10か月、大卒は6か月かけて1人前の警察官を目指します。

まずは、逮捕術の授業。とてもワクワクして準備運動に臨みましたが…
(腕立てふせ)

いきなり筋肉トレーニングが始まりました。学生たちは難なくこなしますが私は、打ち上げられた魚のよう。

逮捕術は犯人を迅速に確保するために警察官が体得する技術で、警棒などを使い、いかに攻撃を受けずに制圧するかが大切だといいます。

(岡山県警察学校初任科生)
「毎日逮捕術の訓練を行っていて、きつい部分を感じることもある」
「同期のみんながいるので頑張れています」

「いただきます」
「おいしいです」
朝は6時半に起床。法律から職務質問まで幅広く学ぶ日々の中で、食事や部屋で過ごす時間はつかの間の休息です。

「漫画の話とかですかね。“ワンピース”の最新話について」

部屋の机にはそれぞれ、写真を飾っています。

「これを見て元気を出しています」
「自分だけじゃなくて応援してくれる人がいると思って頑張ろうと」

支えてくれる人が力の源です。
そして午後からは、現場での対応を学ぶ訓練です。きょう(24日)は泥酔した人が路上で寝ているとの想定。私も挑戦しました。

誰もけがをさせてはいけない…行動や言動、すべてが重要になるといいます。
(訓練)
「姉ちゃん飲みに行こう」
「行きましょうか」

「どんな当事者であっても高圧的な当事者に対しても、ものおじすることなく毅然とした態度がとれるような警察官になってもらいたい」

どうしても聞いてみたいことがひとつ…
「Q(映画などで)張り込みのときにアンパンと牛乳を飲むのは実際にある?」「人によるんじゃないですかね」
「Q好きな人はやるかもしれないですね」
(初任科生)
「強い精神力を持っていけるような警察官になる必要がある」
「女性という立場を強みとしていろんな方々の力になれる警察官に」
「街中のどんな些細な事件でも少しでも困っている人がいたら1人でも多く」
「心の支えになれればいいな」


学生たちが送るのは厳しくも、充実した日々。熱い思いを感じた体験入学でした。