懸念されるのは天然ガス輸入への影響

慶應義塾大学 田中浩一郎 教授

原油などの輸送の重要地域である「ホルムズ海峡」封鎖の可能性は「遠のいた」と田中教授は話しますが、今後、懸念されるのは原油もさることながら、特に深刻なのは天然ガスの輸入だといいます。

(田中 教授)
「原油は量が多く依存率も高いが、国家備蓄があるので高波を乗り切れる。一方で天然ガスは、あちこちから買い求めることが自由にできない。日本では天然ガスは、もっぱら発電用に使われているので、夏の暑い時期に電力需要がピークを迎える時に天然ガスが足りない、入ってこないと、大規模停電を含め大きな社会的混乱をもたらす」