慰霊の日に合わせ沖縄を訪れている国連の中満泉事務次長が玉城知事と面談し、混沌とする世界情勢のなか重要性を増す平和への向き合い方などについて意見を交わしました。

国連の軍縮部門トップを務める中満泉事務次長は、24日県庁で玉城知事と面談し、情報社会における平和教育の難しさや重要性について意見を交換しました。

▼中満泉 国連事務次長
「予見不可能な状況が出ていますので、本当に難しい時期に世界はきているのだなと思いますが、だからこそ、戦後80年は非常に重要な機会ですね」

玉城知事は戦後80年の節目が県外の人にとっても平和を考えるきっかけになるよう働きかけていく考えを強調したのに対し、中満事務次長は糸満市の平和の礎を例に挙げ、「人間に焦点をあてた形で戦争の実相、事実を理解するきっかけが重要」と応じました。

中満国連事務次長は、今回の沖縄滞在中に首里城や第32軍司令部壕などを視察したほか、24日夜には県主催のシンポジウムに登壇する予定です。