浜松市は6月24日、天竜区に住む60代の男性が、マダニが媒介する「重症熱性血小板減少症候群=SFTS」に感染したと発表しました。男性は現在集中治療室で治療中です。2025年に入り、静岡県内のSFTSの感染者の確認は初めてです。
浜松市によりますと、SFTSに感染したのは、浜松市天竜区に住む60代の男性です。
男性は6月13日に発熱し、その後熱が下がらず下痢の症状も合わせて出たため、発症から6日後の19日に医療機関を受診しました。しかし、容体が回復せず、翌20日に別の医療機関を受診し入院しました。
発症から9日目の22日には、会話が困難になり、翌23日に、市保健環境研究所の検査で「SFTS」のウイルス遺伝子が検出されました。
男性は、その日の夕方にさらに別の医療機関に転院し、集中治療室で治療を行っています。
男性にマダニにかまれた自覚はないということですが、右わき腹、右内もも、左ふくらはぎの3か所にマダニの刺し傷が確認されています。
発症前に農作業をしていたことから、SFTSの病原体を保有するマダニにかまれたことにより感染したと推定されていますが、一緒に暮らしているペットに付着したマダニにかまれて感染した可能性もあり、感染経路の特定には至っていません。
静岡県内の2025年のSFTSの感染者確認は今回が初めてです。
SFTSは主にウイルスを保有するマダニにかまれることで感染しますが、マダニにかまれSFTSウイルスに感染している犬や猫の体液から感染することも報告されています。感染した場合、6日から14日の潜伏期間の後、発熱、下痢など消化器症状などが現れ、重症化した場合には死に至ることもあります。
マダニは、春から秋にかけて活動が盛んになるため、浜松市は、山や畑などに入る場合は、肌の露出を少なくし、野生動物との接触を避けるよう注意を呼び掛けるとともに、万が一、発熱・発疹の症状が見られた場合は、早めに医療機関を受診するよう呼びかけています。
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