日本の宇宙ベンチャー「ispace」が都内で会見し、今月6日の月着陸船による月面着陸の失敗について「レーザー高度計の異常が原因」と発表しました。減速が間に合わず、ハードランディングしたということです。

ispaceによる月着陸船による月面着陸は、おととし4月にも失敗していましたが、今月6日の再挑戦でも失敗し、「十分な減速ができずハードランディングした可能性が高い」と、当日、説明していました。

きょうの会見で、「十分な減速ができなかったのは、レーザー光線を使って高度を測定する機器に異常があったため」と発表しました。

当初の計画では月面からの高度が3キロメートル地点までにレーザー高度機による測定が始まるべきところ、高度1キロメートル付近まで測定が始まらなかったということです。

おととしの失敗でも高度測定に関する問題があったものの、その際は、ソフトウェアが要因だったのに対し、今回はハードウェアが要因だったとしています。

ispaceは2027年にも、2度にわたる月面着陸を計画していて、今回の失敗により、最大15億円の開発費用の追加が見込まれるものの、スケジュール通りに行えるとしています。

撮影されたNASAの衛星画像から、今回、着陸船が月に衝突した地点は目標地点から南におよそ282メートル、東に236メートルの地点と近接していたことが判明していて、ispaceは「最終段階までは想定通りだった」などと、成果があったことも強調しました。

今後は、原因分析と改善をはかるためのタスクフォースを立ち上げるなど、JAXAなど専門家との連携も強化して、次のミッションでの成功に向けて動き出すということです。

ispaceの袴田武史CEOは「失敗は非常に悔しいが、関係者からの信頼を取り戻せるよう、挑戦者として、次のミッションに向けて再び歩みを始める」と決意を述べました。