アメリカ・ニューヨーク州のホークル知事は州電力公社に対し、原子力発電所を建設するよう指示したと発表しました。実現すれば、アメリカで10数年ぶりに大規模原発が着工されます。

ホークル知事によりますと、23日に州の電力公社に対し、州北部で最新鋭の原子力発電所の開発と建設をするよう指示したということです。出力は1ギガワット程度で、およそ100万世帯分に相当します。

ウォールストリート・ジャーナルによると、実現すればアメリカで10数年ぶりの大規模原発の着工となります。

ホークル知事は原発新設の背景について、▼大量の電力を必要とするAIデータセンターや半導体の工場への安定的な供給のほか、▼化石燃料の使用を避けることや、▼光熱費が上がる不安がないようにするためだと説明しました。

原発の建設をめぐっては、トランプ大統領が先月審査を迅速化し、原発の発電量を4倍にする目標を掲げるなどした大統領令に署名していました。