全国で車の"逆走"事故が相次ぐ中、土佐警察署が、逆走事故を防ぐための安全教室を開きました。参加者は実際に"逆走車"に乗る体験などを行い、その危険性を、身をもって体験していました。
安全教室が開かれたのは、土佐市の新土佐自動車学校です。逆走事故の危険性を理解してもらおうと開かれた教室で、土佐警察署の警察官が講師を務め、4人の市民が参加しました。
参加者は、逆走の理由には「高速道路の出入り口の間違い・Uターンなどがあること」や、「逆走車と出会った時の対処法」などについて講義を受けました。
この後、参加者は、実際に教習所のコースで"逆走車"を体験しました。体験では、別の車線を向かい合って走る車同士が、ブレーキをかけて停止できるかどうかを確かめます。

参加者は、逆走車、正しく走行する車、それぞれに乗り込み、逆走車が現れた時の恐怖や危険性を身を持って体験しました。
◆中屋裕貴 記者
「実際に逆走車が現れた時には、頭の中がいっぱいになってしまって、何もできることがなかったです」
◆逆走する車に乗った人
「『衝突』という感じだったんで、すごく怖かったですね…」

◆逆走車とすれ違った車に乗った人
「普通に走っているわけでしょ?でも、前から急に逆走車が現れる…。一瞬、何をしたらいいか、思考が一旦停止する」

高知県警によりますと、高知県内の高速道路で「逆走車が原因となった事故」は、2024年は4件、2025年は1件発生しています。警察は「常に安全な速度を保ち、道路標識を見ることを意識してほしい」と呼びかけています。