アメリカのトランプ大統領は、アメリカ軍がイランの核施設3か所に攻撃を行い、「完全に消滅させた」と発表しました。イランは核開発を続ける姿勢を強調しています。
トランプ大統領
「今夜、私は世界に向けて、今回の攻撃が大成功を収めたことを報告する。イランの主要なウラン濃縮施設は完全に消滅した。中東の乱暴者であるイランは、今こそ和平に応じなければならない」
日本時間の午前11時すぎ、国民向けに演説したアメリカのトランプ大統領。アメリカ軍がイランのフォルドゥ、ナタンズ、イスファハンの3か所の核施設に攻撃を行い、「完全に消滅させた」と表明しました。
攻撃は日本時間の午前8時ごろ。
「バンカーバスター、GBU57が使用された可能性がある」
アメリカメディアによると、攻撃にはB2爆撃機を投入し、イランにとって最も重要なフォルドゥの核施設には、大型の地中貫通弾「バンカーバスター」6発を使用したと伝えています。
トランプ大統領
「今夜我々がやったようなことができる軍隊は世界でどこにもない」
アメリカは21日にイランと接触し、体制転換を目指す意図はないと伝えていて、現時点で追加の攻撃は予定していないということです。
ただ、トランプ氏はアメリカが報復されれば、今回以上に強力な武力で対処すると警告しています。
イスラエル ネタニヤフ首相
「イランの核施設をアメリカの正義に満ちた圧倒的な力で標的にするという、あなた(トランプ大統領)の大胆な決断は歴史を変えるでしょう」
イランと攻撃の応酬を繰り広げていたイスラエルは、ネタニヤフ首相がトランプ氏を賞賛しました。
一方、イランは原子力庁が声明で3か所の核施設が攻撃を受けたことを認めましたが…
イラン原子力庁
「『国家産業』の発展を決して止めることはない」
と、核開発を続ける姿勢を強調。イランの外務省も「戦争を始めたのはアメリカ」だとし、「全力で抵抗する権利がある」とする声明を出すなど強硬な姿勢を崩していません。
また、革命防衛隊はSNSに「いま、我々にとっての戦争が始まった」と投稿しています。
その後、イスラエルでは中部などにイランによるミサイル攻撃があり、地元メディアによると、少なくとも23人がけがをしました。イスラエル軍もイラン西部の軍事施設への攻撃を発表するなど、依然、両国の応酬は続いています。
IAEA=国際原子力機関は、アメリカ軍がイランのフォルドゥ、ナタンズ、イスファハンの3か所の核施設を攻撃したことを受けて、「施設外の放射線レベルの上昇は報告されていない」と発表し、より多くの情報を入手できれば、さらなる評価を行うとしています。
IAEAのグロッシ事務局長は、23日に緊急理事会を招集することも明らかにしています。
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