6月29日の岡山空襲の日を前に、80年経った今も市街地に残る傷跡を巡るイベントが開かれました。生々しい痕跡が戦争の悲惨さを静かに語りかけてきます。

(岡山の戦争と戦災を記録する会 谷口朋美さん)
「赤黒くなっているのは熱剥離ということで焼けています」

焼夷弾の爪痕が色濃く残っているのは、岡山市中区東山の玉井宮の狛犬です。岡山空襲の遺跡を巡るこのイベントは、市民団体「岡山の戦争と戦災を記録する会」が毎年開いているものです。

きょう(21日)は中区の7か所を巡り、参加した人は平和の尊さを改めて感じていました。

(参加した人(70代))
「ぼくたちが当時のことを想像する意味でも、具体的な跡を見ることによって(想像)しやすくなるし、80年も残っているというか、残してくれている人にぼくたちは感謝しなくてはいけないのかなと」

今月(6月)29日の空襲の日には、市内中心部の遺跡を巡るイベントも開かれます。