石川県内17の小売業者でつくる協議会が随意契約で共同購入した政府備蓄米の販売が21日から始まりました。

このうち能登町小木の「スーパーしんや」では、21日から小売業者らが共同購入した随意契約の備蓄米が店頭に並びました。

コメの年間取り扱い量が年間1000トンに満たない小売業者は、単独では政府と随意契約を結べないため、県が事務局となって17の小売業者でつくる協議会を発足させ、小規模な業者でも備蓄米の販売にこぎつけました。

このスーパーには72袋合わせて360キロの精米が入荷し、1袋5キロ税込み1944円で販売しました。

備蓄米が店頭に並ぶと、地元の人や公費解体で被災地を訪れている工事関係者らがさっそくコメを買い求めていました。

レジでは、客と店員が備蓄米の炊き方についてのやり取りも。
「炊くのに氷入れたら良い?私お酒って聞いた」「味の感想教えてね」

地元の人「お待ちしておりました。長かったですね届くのが」

「まだ能登の方が備蓄米が出ていなかったから、一回買ってみて食べてみようかな」

「半壊やけど頑張ってます。少しでも安ければ、私ら歳やから、ごはん派だし、おかずがあんまりなくてもごはん食べたい」

公費解体の業者「この間買った時1キロ1000円とかだったんでめちゃくちゃ助かります」

スーパーしんや小木店・米村達也さん「解体屋さん食べる人多いんで、少しでも安いコメ食べたいんでしょうね。皆さん値段高いねとおっしゃってて、少しでもお安いお米が届けられればと私たちも思っていたので、非常にありがたい」

県によりますと今回の小売業者らによる共同購入では玄米24トンが入荷し、県内17の事業者・30店舗で順次、備蓄米が販売されます。