平和のシンボル、広島市の原爆ドームが、国の「特別史跡」に指定されることになりました。
国の文化審議会は、広島市にある原爆ドームを国の「特別史跡」に指定するよう文部科学大臣に答申しました。
原爆ドームは、爆心地からおよそ160mの至近距離で被爆しました。被爆した当時のまま立ち続ける姿は、ヒロシマの象徴となっています。

広島市は、これまで行ってきた5回の保存工事の内容のほか、1996年に「世界遺産」に登録されたことなど、原爆ドームの歴史や価値をまとめた報告書を国に提出していました。
国は「いまなお、被爆当時の姿をよく保っていて、被爆遺構の中でも象徴的な存在になっている」と評価。これまで国の「史跡」でしたが、「特別史跡」に指定することを決めました。
今後、国は事務的な手続きを進め、正式に指定します。

指定されれば、広島市では初の「特別史跡」となり、県内では、廿日市市の「厳島」、福山市の「廉塾」に続き、3件目となります。