戦争の記憶を受け継いでもらおうと20日、山口県宇部市の高校で空襲経験者の講演会が開かれました。



11歳で宇部空襲を経験 槙山芳江さん
「琴芝通りをだーっと走って逃げたんです。通りも燃えてるんです。焼夷弾を落とす前に油を流すんですって」

講演会には、慶進高校の1年生およそ240人が参加しました。

生徒に戦争の現実を知ってもらい、地域の歴史や記憶を受け継いでもらおうという取り組みです。



講師を務めたのは、11歳の時に宇部空襲を経験した槙山芳江さんと、元小学校教諭で宇部空襲を研究している岡本正和さんです。

講演では、空襲を受けた当時のようすなどが伝えられました。

生徒
「防空ごうのなかに入ったら安心安全なものだと思っていたんですけど、爆弾の火で酸素欠乏になってみたいな状態になると知ってふるえました」
「何十年もたったら戦争の経験者もいなくなるので、実際に聞ける私たちも伝えていく必要があるなと感じました」

生徒は平和への思いを新たにしているようでした。