即位後初の広島訪問、2日目の動きについてお伝えします。天皇皇后両陛下は20日、2014年に発生した広島土砂災害の被災地と原爆養護ホームを訪問されました。
両陛下は午前10時半すぎ、広島市安佐南区八木の小原山砂防堰堤を視察されました。2014年8月の広島土砂災害では集中豪雨による土石流の発生で、災害関連死を含めて77人が亡くなりました。このうち23人が亡くなった沢筋で、黙礼をされました。
続いて、災害の教訓を次世代に継承するため設置された広島市豪雨災害伝承館を訪れて、館内で当時の被災者と懇談されました。

土砂災害で母親を亡くし、家屋が損壊した澤本恭宏さんが当時の被災状況などについて説明すると、雅子様は「大変でしたね」と声をかけられていました。
被災者 澤本恭宏さん
「見ず知らずの方から支援していただいて、今の生活を取り戻すことができた感謝をお伝えさせていただいた」
また、午後からは安芸区の原爆養護ホーム「矢野おりづる園」を訪問されて、入所者と懇談されました。

入所者 瀨川孝子さん(93)
「原爆にあったのは何歳の時ですかと。学徒動員で出ていたので1年生の時だったから、女学校の。そのときの様子をお話しました。健康のことをご心配してくださって」
両陛下は、このあと帰京のため広島空港に向かわれました。