広島市現代美術館で、被爆80年を記念した特別展がはじまるのを前に、報道公開が行なわれました。

広島市現代美術館で行われるのは、「記憶と物」と題した特別展です。戦争や原爆の「記憶」と美術作品などの「物」との関係をテーマとした作品60点が展示されています。

美術館のすぐそばにある「空の台座」。ここにはかつて、太平洋戦争中の金属供出によって失われた、広島県出身初の首相加藤友三郎氏の銅像がありました。その銅像を手がけた上田直次氏は、ヤギの彫刻で有名な作家だったそうです。
戦後の広島の復興の象徴として整備された平和公園。その設計を手がけた建築家・丹下健三氏によるデザイン案の模型も展示されています。
広島市現代美術館 松岡剛 学芸員
「戦争と美術作品、一見関係ないと思うかも知れない過去をどう思い返すのか過去をどう記憶するかと密接に関わっていることを知っていただきたい」

特別展は、21日から9月15日まで行なわれ、21日は、出品作家6人を招きギャラリートークが行なわれます。