ぷるぷるとした食感が特徴の初夏の味覚「ジュンサイ」です。福島県北塩原村では、ジュンサイの収穫が始まりました。
井上和樹アナウンサー「避暑地として知られる北塩原村ですが、きょうは朝から日が照っていて暑いです。これから人生初のジュンサイの摘み取りを体験してきます」
裏磐梯の初夏の味覚「ジュンサイ」。北塩原村では50年以上前から栽培され、裏磐梯のきれいな水で育ったものは、とろみが強くプルッとした食感が特徴です。こちらでは、6月から収穫に合わせて摘み取り体験が始まり、井上アナも体験しました。

池を覆うように広がっているのはジュンサイの葉です。まずはこの葉をかき分け、下に隠れている新芽を茎ごと摘み取ります。20日は、標高およそ800メートルにある裏磐梯でも6月とは思えない暑さでしたが、水は冷たく、手元がひんやりして独特のぷるぷる感がクセになります。ただ、しばらく摘み取りをしていると…。
井上アナ「15分ほど摘み取りをしているんですが、ずっと前かがみになるので思ったより大変ですね、腰にきます」
ジュンサイは、北塩原村で長く栽培されてきましたが、高齢化で農家の数が少なくなっています。池を放置するとジュンサイが育ちにくくなってしまうため、こちらでは、震災後、観光客向けに摘み取り体験を始めました。
郡山市から訪れた人「とても天気が良くて気持ち良くて、量的にもいいかなと思う。まずは生で食べたい」
井上アナ「30分ほど摘み取りしてこれだけのジュンサイが取れました。これからいただきます!」

ジュンサイをさっとゆがくと、鮮やかな緑色に。そこに、ポン酢とショウガをかけて…。
井上アナ「ツルツルでのど越しが良いですね!さっぱりとしているので暑いこの時期にぴったりです」
裏磐梯エコツーリズム協会・長岡幸二さん「山から流れてきたばかりの冷たい水をしっかり素手でさわって、ひやっとした感覚を楽しんでもらいたい」
ジュンサイの摘み取り体験は8月下旬まで毎日開催され、摘み取ったものは、持ち帰ることができます。長岡さんによりますと、きなこと黒蜜をかけてデザート感覚で食べるのもおいしいということです。摘み取り体験は、対象は小学4年生以上で、インターネットから事前に申し込みが必要だということです。