ハウスでの園芸栽培が盛んな高知県芸西村で、20日、地元の幼稚園児たちが野菜の収穫を体験しました。収穫したのは、苦手だという子どもも多い「ピーマン」ですが、用意された料理は子どもたちに大好評でした。
夏の日差しが照り付ける中、真剣に話を聞く子どもたち。芸西村の農場を訪れたのは、地元の芸西村幼稚園、高知大学教育学部附属幼稚園の、あわせて38人の園児です。
収穫を体験する野菜は、ピーマン!苦みが特徴で、苦手意識を持つ人も少なくありませんが、JA高知県安芸地区では、子どもたちに"農業"や"食"の大切さを学んでもらおうと、ピーマンやナスの収穫体験を25年以上続けています。
ハウスに入って、栽培されているピーマンを、実際にハサミで切って収穫した子どもたちの反応は…

◆園児「うぉ~!でか!」
20日の高知県内は、最高気温が四万十町窪川で33.8℃を観測するなど、山あいを中心に真夏日となりました。蒸し暑いハウスの中で、園児たちは、ピーマンを袋いっぱいに収穫していました。
収穫後は、ピーマンやナスを使った料理で昼ご飯です。用意されたのは、ピーマンを使った「オムレツ」や「サラダ」、そして「ちりめんじゃことピーマンを炒めた料理」などです。

取材した榎本優樹アナウンサーも「ピーマンと豚肉のヤンニョム炒め」をいただきました。読んで字の如く、ピーマンと豚肉を炒め、韓国料理の「ヤンニョム」風に味付けしたメニューですが…
◆榎本優樹アナウンサー
「ピーマンがシャキシャキ!このピーマンのシャキシャキ感と、ヤンニョムのスパイスが相まって、本当に美味しくいただけます!」
◆園児3人
Q.ピーマンはどんな味?
「おいしい!おいしかった!」
Q.きょうのお昼ご飯は?
「おいしかった!」
園児たちは、野菜に付く虫や、それを食べる虫、そして、おいしいピーマンやナスの見分け方なども学びました。
◆JA高知県 芸西支部研究会 小松敏英 会長
「収穫は10月から翌年の6月まで長期にわたりますけど、県民・全国のみなさんにおいしいピーマン食べていただきたいと思いながら作っています。小さなお子さんから大人の方まで、幅広くピーマンを好きになっていただきたいと思っています」
主催したJA高知県安芸地区では「今後も大勢の人たちに野菜を食べてもらえるよう、宣伝活動を続けたい」としています。