24時間で100ミリ超:総雨量はさらに増加の見込み

雨量の予想では、21日18時から22日18時までの24時間に、東北日本海側北部の多い所で100ミリに達する見込みです。この数値は、通常の梅雨期の雨量としても警戒が必要なレベルとなっています。

気象庁は「総雨量はさらに増える見込み」と発表しており、累積雨量が増えることで災害リスクが高まる可能性があります。特に地盤がすでに雨で緩んでいる地域では、わずかな雨量増加でも土砂災害につながる恐れがあります。

三つの防災リスクに警戒:土砂災害・浸水・河川増水

今回の大雨で特に警戒すべき防災リスクは主に三つあります。

1. 土砂災害:連続する雨により山間部では地盤が緩み、土砂崩れや地滑りのリスクが高まります。特に過去に土砂災害が発生した地域や急斜面の近くにお住まいの方は警戒が必要です。

2. 低い土地の浸水:短時間に多量の雨が降ることで、排水能力を超えた雨水が低地に集まり、浸水被害をもたらす可能性があります。アンダーパスや地下施設、低地の住宅では特に注意が必要です。

3. 河川の増水:継続的な降雨により、河川の水位が急激に上昇する恐れがあります。中小河川では特に急な増水が起こりやすいため、河川敷や河川近くでの活動は控えるべきでしょう。

これらの防災リスクは、雨が降り始めてからではなく、事前の備えが重要です。気象情報を定期的に確認し、自治体からの避難情報に従って早めの行動を心がけましょう。

適切な避難のタイミング

大雨による災害から身を守るためには、適切なタイミングでの避難が鍵となります。夜間や雨が激しくなってからの避難は危険を伴うため、明るいうちに、また雨が強まる前に避難することが望ましいでしょう。また、垂直避難(建物の2階以上に移動する)も選択肢の一つです。特に高齢者や障害のある方、小さなお子さんがいるご家庭では、早めの避難行動を検討してください。

今回の大雨は23日頃まで続く見込みですが、その後の天候の変化にも注意が必要です。梅雨前線が再び活発化する可能性もあるため、週間を通じて気象情報に注意してください。

週末にかけての雨と風の動きを3時間ごとのシミュレーションで見ていきます。