大根・かぶ・ブロッコリーにも被害が
東京・立川市にある「カラフル野菜の小山農園」では大根にも大きな被害が出ていました。

急激な気温上昇により、成長しすぎて大根に花が咲いてしまったり、肥大化して割れてしまうなど、全体の3割強が商品化できない状態に...。
小山三佐男代表によると、雨が少なく晴れが多い「メリハリ型の梅雨」の影響だといいます。
土の中の温度も影響しているそうで、実際に測ってみると、40度近い温度になっていました。
カラフル野菜の小山農園 小山三佐男代表:
(野菜を育てる)好ましい温度は30度以下なので、厳しい土中の状況となります。
飯田リポーター:
土の中というと冷たいようなイメージがありますが、今年に限っては土の中の温度も上がってしまっているということです。
雨が降ったあとに暑い日が続くと地中が蒸れて野菜が腐ってしまうことも。
さらに、大根の断面を見てみると...

花が咲いてしまった大根は茎の部分に栄養がいってしまい、中身が空洞化してしまうなどの被害が出ています。
影響はカリフラワーやブロッコリーにも。
小山三佐男代表によると、カリフラワーやブロッコリーは耐暑性があまりないので腐食してしまうといいます。
カリフラワーは食べる部分が腐って茶色く焦げてしまうような状況も。
農家は暑さに耐えられる野菜にシフトチェンジも
カラフル野菜の小山農園 小山三佐男代表:
4~5年前から暑い夏が続いているので耐暑性というか、高温に耐える野菜にシフトチェンジしていかなければダメだと思い高温に耐えられる野菜もつくっています。
その野菜とは...!?
「雪の妖精」という品種改良された白いトウモロコシ。耐暑性のある品種のため暑さに強いといいます。生で食べることができ、糖度はメロン級の18度以上。
カラフル野菜の小山農園 小山三佐男代表:
5~6年前からこの暑さ、35度以上40度になってくるので作物も暑さに耐えられる野菜にシフトチェンジしていかないと営農していけないと思います。
コメンテーター ふかわりょう:
環境に対応して農作物を変えるっていうのは、勇気のいることでしょうし、お金もかかって大変。
コメンテーター 伊藤聡子:
こういう状況だと消費者としては野菜も多分高くなるんだろうなって思いますし、すごく難しい状況だなと思います。
恵俊彰:
自然を相手にすることの大変さを感じますね。
(ひるおび 2025年6月18日放送より)