岩手発の大ヒット商品が販売終了となります。全国的な人気商品の「サヴァ缶」が、現在の在庫がなくなり次第販売を終了することが分かりました。

「サヴァ缶」は東日本大震災からの食の復興を進めようと、国産サバを使用した商品として2013年に開発され、県内外でヒット商品となりました。

販売を手がける岩手県産によりますと、サバの不漁や原材料の高騰により製造をしていた岩手缶詰の釜石市にある工場が5月末で休止となったことを理由に挙げています。

これにより20日までに受け付けた取り引き先からの注文分と、岩手県産が運営する盛岡市の「らら・いわて」、東京にある県のアンテナショップ「いわて銀河プラザ」などで在庫がなくなり次第、販売を終えるということです。

(買い物客)
「人気の商品だったので買えなくなるのは寂しい」

(買い物客)
「食べておいしかったらまた買いにきます。なくなったら終わりですから」

達増知事も20日の定例記者会見で販売終了を惜しみながら、次のように述べました。

(達増知事)
「よりよい復興という形の象徴としてサヴァ缶の成功は永久に不滅ですと言いたい」

岩手県産はサヴァ缶に代わる後継の商品の開発を検討していて、達増知事もこの取り組みを支援する方針を示しました。