今までこんな飲み物は飲んだことがない “ジンジャーワイン”
インパクトのある商品を目指そうということに。そんな中、知人に紹介されたのが山梨県のワイナリー白百合醸造でした。
(永豊フーズ 坂口昌隆社長)
「ショウガからワインはできません。まず、蒸留酒を作るのがいいのではないかと」

しかし試作したショウガの蒸留酒はアルコール度数が50度近くに。「もっと飲みやすくしたい」と試行錯誤のすえ辿り着いたのが、蒸留酒と白ワインとを混ぜたジンジャーワインだったといいます。

(永豊フーズ 坂口昌隆社長)
「今までこんな飲み物は飲んだことがないと大変感動したのを覚えております」
洋食はもちろん刺身やてんぷらといった和食にもピッタリだといいます。

(秋庭貴泰記者)
「ショウガの風味と香りが広がる刺激的な味わいです。白ワインよりも力強い印象を受けました」
去年10月に県内の百貨店やホームページで販売を開始。すると予想以上の反響がありました。
(永豊フーズ 坂口昌隆社長)
「1年で2500本ぐらいいけばいいのではないかというふうに思っておりましたが、今現在、半年で達成しております」
ジンジャーワインで実現した食品ロス削減。さらには食品ロスゼロを目指し規格外ショウガをスパイスメーカーなどにも販売。今では規格外のショウガほぼすべてを有効活用しているといいます。

(永豊フーズ 坂口昌隆社長)
「このショウガのように、特に果物においてはロスになっているものがけっこう出ております。そういったものを我々と同じようにワインにするだとか。そういったことを少しでもお手伝いできればなと」
もったいない精神が生んだジンジャーワイン。食品ロスや処分にかかる費用を無くし、収益アップにもつながる一石三鳥のアイデア商品です。