19日、即位後初めて広島を訪問された天皇皇后両陛下。この訪問を特別な思いで迎えた被爆者の男性がいます。両陛下の長女・愛子さまの作文にも記されたという、この男性の思い。そして、天皇ご一家との出会いとは・・・。

原爆資料館の元館長・原田浩さん(85)です。6歳の時に爆心地から2キロの広島駅で被爆しました。大学卒業後、広島市の職員になり1993年、原爆資料館の館長に就任。150か国の要人を案内し核兵器の悲惨さを伝えてきました。

1996年当時皇太子だった天皇陛下と皇后陛下を案内する原田さん(提供:原田浩さん)

原爆資料館館長・原田浩さん
「天皇皇后両陛下は、原爆資料館を訪れるとき、被爆者と直接会う気持ちでお越しいただいた」

館長時代の1995年に上皇上皇后両陛下を案内し、その翌年には天皇皇后両陛下の案内役も務めた原田さん。天皇陛下から、当時の被爆状況などについて詳しく質問されたときの光景は忘れられないと言います。