随意契約の備蓄米が富山県内でようやく店頭に並ぶ中、新米にこだわる消費者の人気を集めているのが「玄米」です。
この新たな需要拡大を追い風に売り上げを伸ばしているモノがありました。

岩木秋河記者「こちらのお店では高岡産の玄米がずらりと並んでいます。コメの高騰が続く中、いまこの玄米が注目を集めています」

高岡市佐野にあるJAの直売所。高岡で穫れた銘柄米「万葉米」などの玄米が販売されています。

価格は精米されたものが5キロ4580円。玄米は同じ5キロで4250円で販売されていて、玄米は無料で精米することができます。

お店によりますと備蓄米の流通でピークは落ち着きましたが多い時には、一日におよそ300キロから400キロ以上精米したと言います。

JA高岡農産物直売所 笠間大輔所長代理「新規の方がすごい多かった。高岡産の地元の安心安全なコメ、あとおいしい、あと無料で精米もしていますので、底もあったと思いますね」

そんなお店で頻繁に使われているのがこちらの精米機。19日も利用する人の姿が見られました。


客「万葉米10キロです」「新鮮やし楽やからね。精米したらすぐ食べられるでしょ」

「玄米」人気に乗っていま、この「精米機」の需要が密かに高まっているのです。

製造しているのは富山市の「タイワ精機」。
タイワ精機 石仙博男社長
「いま全部で20台弱ですかね」「いまこれ出荷待ちですすべて」
敷地内には出荷待ちのコイン精米機がずらりと並んでいました。

タイワ精機 石仙博男社長「コメの高騰の問題、おコメが不足しているよっていう問題からいろんな方々がおコメを玄米で入手する手段をとられてコイン精米機を利用されるって方が非常に増えたなと」
この会社では個人用と業務用の精米機などを製造していますが、農家や介護施設の注文が増え個人用については計画の2倍に伸びているということです。

また、タイワ精機が県内に設置しているコイン精米機の稼働率についても2024年の1.2倍から1.5倍に上がっているといいます。

イワ精機 石仙博男社長「精米機の業界にもフォローの風が吹いてきたなと実感しております」「主食である以上なくなることはないですのでもっとおいしく食べられるようなかたちで皆様にご協力できればなと」

コメの高騰が掘り起こした新たな需要。今後もこの流れが続くのか注目です。