鹿児島地方気象台は19日、奄美地方が梅雨明けしたとみられると発表しました。県本土でも気温が上がり、今年初めて35度以上の猛暑日となりました。

奄美地方は向こう1週間も晴れる日が多い見込みで、気象台は19日午前11時、奄美地方が「梅雨明けしたとみられる」と発表しました。

今月8日の沖縄地方に次いで全国2番目の発表で、平年より10日、去年より3日早い梅雨明けです。

今年は1か月と、平年より半月ほど短く、総雨量は与論島で平年の半分以下の138.5ミリ、奄美市名瀬で平年の半分の214ミリ、沖永良部でおよそ6割の175.5ミリでした。

(奄美の住民)「今年の梅雨は雨が少なかった。農作物が心配」

2003年には、梅雨の降水量が平年の8割ほどだった沖永良部島で、梅雨明け後にサトウキビの葉が渇水のため曲がってしまうという被害もありました。

気象台は、奄美地方の向こう1か月の降水量は「ほぼ平年並」と予想していますが、農作物の管理には注意が必要です。

19日は県本土でも伊佐市大口と肝付町前田で35.3度を記録し、鹿児島県内で今年初めて猛暑日となりました。

(伊佐市)「顔の汗がすごい。暑くて台所に立つのも嫌だからお弁当を買った」

(記者)「午前10時前の鹿児島市。温度計は30.5度と、朝から強い日差しが照りつけています」

鹿児島市では32.7度を観測するなど、19日は33の観測地点のうち32の地点で30度以上の真夏日となりました。

(新潟から帰省)「急に熱くなったので、何も対策できていない。暑い。新潟では味わえない暑さ」

(大学生)「日差しが強く、日陰にいても風だけでは暑い」「8月9月が心配」

あす20日の県内も高気圧に覆われて、厳しい暑さが続く見込みです。