今回は太陽、地球、月、そして惑星・天王星がほぼ一直線に並びます。このため、まず月が地球の影に入る皆既月食が起こります。さらに、月食の間に、地球から見て月の後ろを天王星が通過していきます。

上の図はイメージなので、月と天王星がかなり近いですが、実際の天王星はものすごく遠くにあります。このため、地球の私たちから見ると月食が起こりつつ、さらにそのさなかに天王星食を見ることができます。

次に今夜、富山市内の情報カメラがとらえた画像です。





さらに今回は天王星による月食と惑星食が442年ぶりに同時に見られます。天王星食の時間帯は、天王星が月の影に入るのが午後8時36分ごろ、この時、月はまだ皆既中です。その後、再び月の影から出てくるのが午後9時27分ごろで、この時の月は皆既食が終わって満月に戻る途中となります。

肉眼で確認するのは難しいのですが、天王星は惑星の中でも地球からとても遠くて、その明るさは6等星程度。すごく暗い空で目の良い人がやっと見つけられる程度の明るさです。
本来、明るく輝く満月での天王星食では道具を使ってもなかなか見ることはできませんが、今回は皆既月食が起こる事で、月が暗くなって、双眼鏡などを使えば、観察できそうです。
下は今夜、富山市内で取材班が午後8時半ごろに撮影した画像です。
赤銅色の月の左下に天王星が見えます。

