香川県丸亀市は、丸亀城の石垣の復旧工事の完成が予定より3年遅れ、2030年度末となる見通しを明らかにしました。

丸亀城の石垣は2018年の豪雨や台風の影響で大規模に崩落し、復旧工事では現在、石の積み上げが行われています。丸亀市によりますと、工期を予定より3年延ばし、2030年度末までとすることが、今月開かれた専門部会で了承されたということです。

31mもの高さの積み上げは全国でも例がなく慎重な作業が必要なことや、破損のため作り直す石材の数が増えたことが主な理由としています。また、安定性を高める現代工法の採用や人件費の高騰などで、事業費も33億5,000万円増える見通しです。

丸亀市の担当者は、「難しい工事だが着実に積み上げ、元の姿を1日も早く完成させたい」と話しています。