クマの出没が相次いでいます。富山市の猿倉山周辺では、イノシシを捕獲するための檻に成獣のクマがかかる錯誤捕獲があり、その場で駆除されました。

加賀谷悠羽記者
「猿倉山森林公園ほど近くの林道です。こちらに設置されていたイノシシ用の檻に、誤ってクマがかかったということです」

富山市などによりますと、18日午前10時ごろ、富山市舟新の猿倉山森林公園近くの林道を歩いていた男性が、ツキノワグマ1頭が檻にかかっているのを発見。公園を通じて、県や富山市に通報しました。

檻はイノシシ用のわなだったため、本来捕獲する鳥獣以外が誤ってかかる錯誤捕獲でした。

駆けつけた猟友会や市職員らは、クマを山に放つよう試みましたが、オスの成獣で身体が大きく、檻から出せなかったため、危険と判断しその場で駆除したということです。

猿倉山森林公園管理人 荒川弥子さん
「(発見した男性から)電話で聞いたときは『近くにまだ2頭いるよ』という話だったんですけど、行った時には檻の中にいる1頭だけになっていたみたいです。入山規制はかかっていないので、気をつけてもらいたいです」