9年前、富山県黒部市で当時高校生だった実の娘に性的暴行を加えたとして、準強姦の罪に問われている父親の裁判。被害者の母親が性被害について当時は「頭に浮かばなかった」と証言しました。

準強姦の罪に問われているのは富山県黒部市の無職、大門広治被告(53)です。

起訴状などによりますと、大門被告は2016年8月ごろ、当時高校生だった里帆さんに対し、抵抗できない状態と知りながら性的暴行を加えたとされています。

18日に富山地裁で開かれた公判で、証人として出廷した里帆さんの母親は、中学から高校にかけて大門被告が里帆さんを叩いたり、怒鳴ったりするなどの暴行があったと証言しました。

一方、性被害については里帆さんの元交際相手に「父親からやられている」とLINEで伝えられたものの、「暴力かと思ったが、性被害は頭に浮かばなかった」と述べました。

これまでの裁判で大門被告は実の娘との性行為は認めた一方、「逆らえない状態ではなかった」と無罪を主張しています。

次回公判は7月17日で被告人質問が行われます。