17日、栃木県内を走行中の東北新幹線の回送列車が故障し、東京ー仙台間で長時間、運転を見合わせたトラブルについてです。
故障したのは、試運転中の新型車両の「E8系」で、17日は、他の3編成でも同様の不具合があり、JR東日本は原因が判明するまでE8系での単独運転を取りやめることを決めました。

東北新幹線では、17日午前11時半前、試運転していたE8系が栃木県内で故障し一時、自力走行できなくなるトラブルがありました。

東北新幹線などで上下合わせて86本が運休し、約5万4700人に影響が出ました。

このトラブルについて、JR東日本は18日に「補助電源装置」が故障したため、冷却装置が作動せず、モーターが駆動しなくなったことで走行できなくなったとみられると発表しました。

また、17日は他のE8系3編成でも、同じ補助電源装置の故障が起きていたことも明らかにしました。

JR東日本は、故障の原因が判明するまでE8系単独での運転を全て取りやめることを決めました。

E8系は、2024年3月、山形新幹線に導入された新車両です。JR東日本は「速やかかつ確実に原因究明を行い、必要な対策を取っていく」とコメントしています。

17日に栃木県内で故障したE8系は、わずか1週間前の6月10日に完成したばかりの車両で、前の日に続いて2回目の試運転だったということです。
E8系の単独運転取りやめにより、運休などが発生する見込みで、JR東日本はホームページなどで確認するよう呼びかけています。