2023年仙台市内の小学校で女子児童が、同級生から頭を叩かれるなどし、その後、登校できない状態になったとして、市教育委員会は、6月に保護者の申し立てを受け、「いじめ重大事態」と認定しました。
これは、保護者から相談を受けた仙台市議会議員が、18日に記者会見し、明らかにしたものです。

それによりますと、仙台市立の小学校で2023年、当時5年生だった女子児童が複数の同級生から「来ないで」などと言われ無視される状態が続き、6月にはトイレの個室で頭を叩かれました。

その後も「死ね」などと言われる状態が卒業まで続き、児童や保護者が、その都度、学校に相談したものの、納得のいく対応は取られなかったということです。

児童はいじめを理由に学校を休みがちになり、6年生の時には、いじめ重大事態の認定の目安となる年間30日を大きく超える80日以上の欠席がありました。

市教委は、6月12日に保護者の申し立てを受け、いじめ重大事態と認定し、調査を始めました。

天野元教育長は、申し立てまで調査しなかったことについて、「深く反省している」とコメントしています。