高知県南国市の小学校の給食に辛味がないシシトウ「ししまろ」が提供されました。子どもたちはあっという間に完食し、地元で採れる野菜について知る良い機会となったようです。

南国市岡豊小の17日の給食に登場したのは、新品種のシシトウ「ししまろ」です。ししまろは県が全国一の生産量を誇るシシトウの消費拡大むけ、10年かけて開発した「辛くないシシトウ」です。県は2023年に「ししまろ」の商標登録を行い、大勢の人に食べてもらおうとPRに取り組んでいます。

Q.ししまろ知ってる?
「全然(知ら)ない。ししとうのキャラクター?」

Qししまろ知ってる?
「聞いたことない。野菜?」

シシトウの日本一の生産地である南国市。地元でとれる野菜について知ってもらおうと、17日に市内13の小学校の給食で「ししまろ」が使われました。

(リポート:岡本采子アナウンサー)
「こちらが『ししまろ』を使ったおかずです」

「四万十ポークのしょうが炒め」に、切ったししまろが入っています。

(岡本采子アナウンサー)
「普通のシシトウのように見えますが…全く辛くないです」

「これか!辛かったやつや、前」

辛味があることから学校給食では避けられてきたシシトウですが、ししまろは辛みがないことから子どもでも安心して食べられます。子どもたちはあっという間に完食していました。

「おいしかった。(Q.また食べてみたい?)おうちでのごはん(で食べたい)」
「苦くもないし甘すぎてもないし普通のやつより美味しかった。これ食べてからはもういけるなと思った」

給食の時間には栄養教諭が「ししまろ」の魅力を子どもたちに説明しました。

(県・農産物マーケティング戦略課 酒井彩伽 主査)
「辛いという理由で給食に使われていなかったシシトウですが『ししまろ』というものができて、子どもたちに食べていただけてすごくうれしかったです。行楽シーズンにお弁当に1本ちょっと乗せるだけでも、彩りとしてもたべていただきたいです」

県内では今、94人がししまろを栽培していて、年々増加しているということです。