球磨村で17日朝、議会が紛糾して6月定例会の開会が遅れました。

午前10時に始まる予定だった球磨村議会。空転は松谷浩一村長の発言が原因でした。

関係者によりますと、松谷村長が第三者との会合で、「球磨村役場の職員はわからん」と発言したことが職員に伝わり「能力が低い」と職員を批判したと受け止められたということです。
この発言について松谷村長は今月9日、村の課長などが集まる会議で謝罪しましたが、きのう開いた記者会見では「謝罪を否定」していました。
そのため、17日朝の村議会の全員協議会で、この食い違いを問題視する声が上がり、議会が空転したのです。
その後、改めて記者会見を開いた松谷村長が「職員の能力を否定する意図はなかったが、中には不信感を持った人もいると思う。今後、その不信感を払拭してもらえるように努めたい」などと述べて謝罪を認めたことで、議会は予定より3時間40分遅れて開会しました。
一方で松谷村長は、問題の発言をした場所や日時、相手などについて明らかにしていません。
村議会事務局によると、村長の発言をめぐって議会が空転したのは初めてです。