車の逆走事故が社会問題となっている中、高知県警とネクスコ西日本四国支社が高速道路で逆走した車を停止させる合同訓練を行いました。近年は県内でも逆走車が原因の事故が複数発生していて、注意を呼び掛けています。

南国市のネクスコ西日本の敷地内で行われた訓練には県警とネクスコ西日本四国支社からおよそ30人が参加しました。訓練では片側2車線の高速道路で通報を受け出動したパトカーとパトロールカーが逆走車を発見します。

警察は発煙筒などで危険を訴え、逆走車を停止させ、運転手を車外に出しました。逆走車の進行方向にいた一般車両は停止させられ、こちらの運転手も車外へ誘導し、安全を確保します。その後、逆走車を路肩に移動させ、道路の安全を確認してから通行止めを解除するまでの流れを確認しました。
警察によると、県内の高速道路で逆走車が原因の事故は2024年は4件、ことしは1件発生しています。逆走車の運転手は全て高齢者で「出るべきインターを通り過ぎた」「サービスエリアに財布を忘れた」などの理由で逆走する人もいたということです。
(高知県警 高速道路交通警察隊 吉本奉由 副隊長)
「合同訓練を重ねることによって、もし逆走事案が発生した時には、一秒でも早く逆走車を止めて、事故を未然に防ぎたいと思っております」
警察は高速道路で逆走車を見つけた際は自分の車を路肩に停めるなどまず身の安全を確保し、通報してほしいとしています。