特殊詐欺の被害が止まりません。高知市の70代の男性が326回にわたって合わせて4700万円以上を振り込み、だまし取られたことがわかりました。

県警によりますと2025年3月、高知市に住む70代の男性の携帯電話に「携帯電話料金の未払い分があり、調査のため50万円が必要」などと電話があり、男性は指示に従い振り込みました。その後、「NPO法人日本セキュリティ協会」を名乗る男から「電話番号が犯罪に利用されている」、「2000万円の保険に入れば無制限で訴訟に対応する」といった電話や、警察を名乗る男から「共犯者として疑われているので預金を警察組合の金庫で預かる」といった電話を受けた男性は全ての指示に従ってしまいます。男性は3か月で、326回に渡って合わせて4768万円を振り込みだまし取られたということです。

6月10日になって男性の多額の引き出しを不審に思った金融機関から警察に情報提供があり、被害が発覚しました。男性は全く不審に思っていなかったということです。県警は「警察を名乗る電話がかかってきたら、所属と名前をひかえて電話を切り、最寄りの警察などに確認してほしい」と呼びかけています。