多くの学校のプールが老朽化に伴う更新時期を迎える中、愛媛県松山市では公共施設などを活用する実証事業を行っています。

実証事業は松山市の新玉小学校が、近くにある市総合コミュニティセンターの温水プールで行い、16日は5年生およそ70人が水泳の授業に臨みました。

学校プールの耐用年数について、愛媛県松山市では60年と定めていますが、50年以上使用している学校は、新玉小を含めおよそ50校もあるということです。

さらに更新におよそ3億円、年間の維持費も330万円ほどかかるため、年間費用が半分以下に抑えられることや、安全管理や天候に左右されないなどメリットも多いことから、実証事業で今後の在り方を検討する方針です。

(新玉小学校の児童)
「学校のプールとは違ってきれいで快適に泳げたのでよかった」

(松山市教育委員会保健体育課・奥村康男主幹)
「順次、各学校の水泳の授業のあり方を、学校の規模感とか近隣の施設の兼ね合いもあるので、検討しながら何とか水泳の授業を続けていけるように検討していきたい」

松山市のこうした取り組みは、他にも一部の小学校で市内のフィットネスジムや中学校のプールを活用する形で行われています。