◇6月15日(日)セ・パ交流戦/福岡ソフトバンクホークス(パ4位)vs横浜DeNAベイスターズ(セ2位)/みずほPayPayドーム福岡/午後2時~試合開始

わずか1.5ゲーム差に上位6チームがひしめく大混戦となっている今年のプロ野球セ・パ交流戦。2019年以来9度目の頂点を目指すソフトバンクは、11試合を戦い、7勝3敗1分、勝率.700と好調をキープし、現在、交流戦首位に立っている。

得意とする舞台で勢いを取り戻しつつあるソフトバンクは13日からのDeNA戦でも2戦2勝(2試合でわずか1失点)。このまま昨季日本シリーズで敗れたDeNAとの“リベンジマッチ”を制し、3連勝を飾りたいところだ。

RKB野球解説者・浜名千広氏の視点 投打のポイントは!?

交流戦の首位で迎える15日の試合のポイント・キーマンについて、RKB野球解説者の浜名千広氏に聞いた。
浜名千広氏「ソフトバンクの先発・松本晴投手は、今季4度目の先発登板です。これまで3試合で0勝2敗と結果を残せていないですが、『能力は十分にある』。ローテーションに残るためにも、今日の登板はまさに正念場です。リリーフのように『1イニングずつ』集中して全力投球することが、持ち味を生かすカギになるでしょう。」

続いては『打線のカギ』について、浜名氏の注目は栗原陵矢選手だ。
浜名千広氏「栗原選手は長らく不調が続いていましたが、ここにきて少しバッティングに当たりが戻ってきた。完全復調にはもう一歩ですが、調子の良い3番・柳町、4番・近藤の後を打つ5番、6番あたりが流れを左右します。栗原がチャンスで一本を打てるか、試合の流れを変える重要な役割を担っていると言えるでしょう。」

また、DeNAの先発・石田裕太郎投手に対し、攻略のポイントはあるのか?
去年の交流戦では5イニングでわずか1点と抑え込まれたDeNA石田投手(内野ゴロ間の1点のみだった)浜名氏は、石田投手攻略のポイントを「特に『チェンジアップの見極め』が重要になる」と指摘する。

柳町&周東:打撃絶好調な2人の活躍からも目が離せない!!

今シーズン打撃好調な2人にも注目したい。まずは現在パ・リーグの首位打者(打率.348)の柳町達選手。前日に連続試合安打は11で止まったが、交流戦の打率.452は変わらず12球団トップ。さらにチャンスでの強さも際立っていて、交流戦の得点圏打率.562も12球団トップの成績だ。

また、交流戦打率2位、4割に迫る.394で追うのが鷹の選手会長・周東佑京選手だ。
2人は交流戦の出塁率も1位と2位(柳町.521/周東.512)

15日の予告先発・DeNAの石田裕太郎投手は右ピッチャーだが、交流戦の対右ピッチャーの打撃成績を比較しても…12球団トップは柳町選手の打率.480で、2位が周東選手の打率.412と、右ピッチャーに強さを発揮している。

しのぎを削る2人が栗原選手の前に出塁すれば、チャンスとなるはずだ。DeNAに3連勝し、去年の日本シリーズの雪辱なるか!?ソフトバンク勢の活躍に注目だ。