北陸地方で大雨警戒 土砂災害や浸水に注意
北陸地方では前線を伴った低気圧の影響で大気の状態が不安定となり、局地的に激しい雨が降っています。特に15日夜のはじめ頃までは土砂災害や浸水、河川の増水に警戒が必要です。これまでの雨で地盤が緩んでいる地域もあり、雨雲が停滞した場合には被害が拡大する恐れがあります。
大雨の状況:佐渡市で130ミリを超える雨量を観測
前線を伴った低気圧が日本海を東北東へ進んでおり、この低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいます。その結果、大気の状態が不安定となり、雷を伴った激しい雨が降っている地域があります。
降り始めから15日4時までの降水量(アメダス速報値)によると、新潟県佐渡市弾崎では137.5ミリ、佐渡市両津では108.5ミリの雨が観測されました。また、石川県輪島では73.0ミリ、福井県大野市九頭竜では72.5ミリの雨量を記録しています。
衛星画像 15日午前7時半 気象庁
今後の雨の予想:石川県で激しい雨の恐れ
気象庁の予報によると、15日の1時間降水量は、石川県で最大30ミリ、新潟県・富山県・福井県でそれぞれ最大20ミリの雨が予想されています。局地的に激しい雨となる恐れがあるため、屋外活動の際は十分な注意が必要です。
また、15日6時から16日6時までの24時間降水量は、新潟県・富山県・石川県で最大50ミリ、福井県で最大40ミリと予想されています。雨の降り方によっては、土砂災害の危険性が高まる可能性があります。
警戒すべき災害:土砂崩れや浸水に注意
これまでの雨により北陸地方の各地では地盤が緩んでいる箇所があります。今後も雨が続くことで、土砂災害のリスクが高まっています。特に山間部や急傾斜地の近くにお住まいの方は、土砂崩れや地滑りに警戒してください。
また、低地では浸水の恐れもあります。用水路や側溝の詰まりにより、短時間の強い雨で道路冠水や床下浸水が発生する可能性があります。河川も増水しており、川の近くでの活動は控えるようにしましょう。
今後の見通し:夜のはじめ頃まで警戒を
北陸地方の大雨は、15日夜のはじめ頃まで続く見込みです。その後は前線を伴った低気圧が東へ進むにつれて雨は次第に弱まるでしょう。ただし、雨雲が予想以上に発達したり停滞したりした場合には、大雨警報の範囲が拡大する可能性もあります。
気象情報や避難情報に注意し、身の安全を確保するための行動を早めに取ることが重要です。特に夜間の大雨は危険が増すため、明るいうちに安全な場所への移動を検討してください。
雨の動きを3時間ごとのシミュレーションで見ていきます。