政府は経済財政運営の指針、いわゆる「骨太の方針」を閣議決定しました。

石破総理
「成長と分配の好循環が動き始めた今こそ、デフレに後戻りせず、成長型経済への移行を確実なものといたしてまいります」

先ほど閣議決定した「骨太の方針」では、「賃上げを起点とした成長型経済の実現」と打ち出し、1%程度の実質賃金の上昇定着を目指すとしています。

また、高騰がつづくコメについては、「米価格を落ち着かせる」と明記。備蓄米などの流通の円滑化を進めるほか、「水田政策の見直しを具体化する」としました。

一方、去年より表現が後退したのが財政健全化の目標です。

指標となるプライマリーバランス=基礎的財政収支について、去年は2025年度中の黒字化達成を掲げていましたが、今年は物価高対策をはじめ、巨額の財政支出などを背景に、「2025年度から2026年度を通じて」と時期を実質的に後ろ倒ししました。