イランのハメネイ師「厳しい報復を受けることになる」ドローン100機を発射か

高柳キャスター:
今後はどのように動いていくのでしょうか。気になるのが、イランの報復攻撃です。
2024年から今年にかけて両国は攻撃の応酬を繰り返してきました。2024年4月1日、イスラエルがシリアのイラン大使館を攻撃し、革命防衛隊司令官らが死亡しました。
12日後の4月13日、イランがイスラエルに反撃をします。初の直接攻撃で、弾道ミサイルなど300発以上が発射されたと発表されました。
6日後の19日には、イスラエルが再びイランに反撃をします。イラン中部の軍事施設で爆発音がして、防空システムが作動。「3機のドローンを撃墜した」とイランは発表しています。

このように、イランは「やられたらやり返す」の姿勢を貫いてきました。ハメネイ師は「イスラエルは血に染まった手で犯罪を犯し、邪悪な本性を露呈した。厳しい報復を受けることになる」としています。
イスラエル軍からの最新情報では、イランがドローン100機をイスラエルに対して発射し、迎撃中であるとしています。
元JNN中東支局長 秌場聖治記者:
100機のドローンは序の口レベルで、本格的な攻撃ではないと思われます。
2024年4月も、お互いエスカレートしないように手加減していました。イランもイスラエルの攻撃があったことは認めていますが「これは大したことではなかった」と言って打ち止めています。
今回は、核施設がどれだけやられたかが一つのポイントとなってきます。
イスラエルは「まだ攻撃を続ける」と言っているので、実際にどれだけのダメージが出たかによって、イランの反撃の規模に関係すると言えると思います。
南波雅俊キャスター:
2000年代から核をめぐって、両国は争いなどがずっとあって、間接的に「イスラエルとハマス」「イスラエルとヒズボラ」で戦ってきて、直接的な戦争にはなっていません。今回の攻撃を経て、今後、どれくらい激化していく可能性があるのでしょうか。
元JNN中東支局長 秌場記者:
おそらくイラン側も「イスラエルから核関連施設が攻撃されるだろう」と織り込み済みで、いろんな防護策を講じてきたと思います。
それが今回、どれくらい攻撃を受けたのか次第かと思うのですが、これまでより一段上がったレベルでのやり合いがあると考えた方がいいと思います。