イスラエルが核関連施設や軍事施設などイラン各地の数十か所を空爆しました。いったいなぜこのタイミングなのでしょうか。記者が解説します。

イラン革命防衛隊の総司令官や核科学者ら複数人死亡の情報も

高柳光希キャスター:
中東情勢が一気に緊迫しています。

イスラエルがイラン中部の核関連施設や各地の軍事施設を攻撃しました。首都テヘランでは一般市民の死者も出ています。

さらに、イラン革命防衛隊のサラミ総司令官元原子力庁長官で核科学者のアバシ氏ら数人が死亡したという情報もあります。

今回の事態の大きさをどのように分析していますか。

元JNN中東支局長 秌場聖治記者:
イランにとって核開発は絶対に譲れない権利で「国是」のようなものです。

その中心に攻撃が行われたというのは、これまでと比べて一段レベルが上がった感があって、予断を許さない状況になっていると思います。

高柳キャスター:
両国の対立が始まったのは、1979年のイラン革命です。以降、基本的に敵対関係にあります。

イランの核兵器の開発をめぐり、最高指導者ハメネイ師は「平和利用であり権利、なぜ許されないのか」としています。一方、イスラエルのネタニヤフ首相は、「イランの核兵器開発は、我々イスラエルを地上から消すためだ」としています。