半導体に関する人材を育成するため、熊本県と熊本県立大学が新たな学部の設置を含め、検討を始めます。

木村敬知事「県としても県立大学とともに半導体関連人材の育成にかかる新たな学部の設置も含めて、スピード感を持って本格的な検討を進め、今年の秋までにその方向性をお示ししたい」
これは13日の熊本県議会一般質問で、木村知事が明らかにしたものです。

なぜ、熊本県立大での設置を検討するのでしょうか
鍵を握るのは2024年4月に熊本県立大の理事長へ就いた黒田忠広(くろだ/ただひろ)氏の存在です。

黒田理事長は、大手電気メーカーの東芝で半導体開発に携わり、東京大学大学院でも教授を務めた半導体研究の第一人者として知られています。
木村敬知事「黒田理事長を中心としたチームで産学連携のプロジェクトが熊本でできないかと期待しています」
木村知事は「学部などをどこに作るかはこれから」とした上で「くまもとサイエンスパーク構想の一翼を担って欲しい」と期待を込めました。
木村知事は「九州内で年間1000人の半導体関連人材が不足するという試算もあり、人材育成の取り組みは急務」と危機感を示しています。
熊本県内の大学や高校では半導体分野の学部・学科が次々と新設されています。