小泉大臣の備蓄米放出 その効果は
専門家はコメの流通量の拡大や小泉大臣の発信が、価格安定に一定の効果をもたらすと話します。
北陸経済研究所 河原嘉人常務理事「備蓄米が出てきたことによって、家に買い溜めする必要がなくなるということでここの消費の影響というのは非常に大きいと思いますね」

河原さんが見せてくれたのは「堂島コメ平均」指標。
将来的なコメの価格はこの指標をもとに決まります。
これまで上昇傾向にあったグラフが、小泉大臣が就任した先月21日以降下がり始めています。
北陸経済研究所 河原嘉人常務理事
「小泉大臣の就任と備蓄米の放出というアナウンスによって堂島の価格は大きく影響して、それから急落している」「小泉大臣が発言することによって『今後色々なことをやっていきますよ』ということで、消費者の安心感がものすごいあると思います」

河原さんによりますと今年の新米が順調に収穫されれば、秋ごろをめどに価格が落ち着く可能性があるということです。一方で、課題も。
北陸経済研究所 河原嘉人常務理事
「安くなればなるほど農業に参画する人は少なくなってしまいます。現状維持でさえ皆さん高齢化でやめていってますので」「コメは主食ですので、安易に輸入して安くするというわけにもいかない」
そのうえで価格の安定には消費者側の意識も重要だと話します。

北陸経済研究所 河原嘉人常務理事
「情報に踊らされずにパニックにならないこと、必要以上のおコメを買わないことが重要だと思いますね」
