新潟市中央区の護国神社で13日、戦没者の遺族らが参列し追悼式が行われました。戦後80年。戦争を経験した人が少なくなる中、遺族らは平和の尊さを次の世代に繋ごうと誓いを新たにしています。
新潟市中央区の護国神社にある戦没者の慰霊碑「平和の礎」。

追悼式はこの碑の前で毎年6月に開かれていて、花角知事や戦没者の遺族らが参列しました。

【県連合遺族会 中山恭夫会長】
「日本人の9割が戦後生まれとなった今日、先の大戦が歴史上の出来事で、戦争の記憶が薄れようとしています。過去の惨禍は決して忘れてはならず、その悲劇はこれからも続く平和への教訓です」
戦争を知る世代は高齢化が進み、遺族会によりますと20年前には2万人いた会員も、6000人ほどにまで減っているということです。

記憶を後世へ繋ぐため、遺族会は現在、戦没者の孫・ひ孫世代でつくる青年部で語り部を育成しようと力を入れています。
【県連合遺族会 中山恭夫 会長】
「80年戦争がなかったので、(多くの人は)本当の平和のありがたさがよくわかっていない。(記憶を)青年部に引き継いで、また青年部なりに考えたものと併せて語り部の事業を進めていきたい」

【参列者は】
「日本もいつ戦争に巻き込まれるか分からない中で、(戦争は)大変なんだよということを伝えていかなければならないと」
悲惨な歴史と平和の尊さを後世へ伝える
。参列者はそんな思いを改めて噛みしめていました。