銘柄米も下落か…今後のコメ価格はどうなる?

小川彩佳キャスター:
小泉農水大臣は銘柄米の価格も下がり始めると言っています。これで、今後長い目で見たときに、価格安定の兆しとなっているんでしょうか?

地域エコノミスト 藻谷浩介さん:
はい。値段が下がる前に流通の各段階でみんなが念のため少しずつ積み増して備えているコメが販売されて出回ると思いますので、コメの価格は一旦少し下がって、落ち着くと期待されます。
その一方、コメが足りない構造的な問題には、不作や減反以外に農家の方が高齢で辞めているという問題があります。
最初、この問題は私しか指摘していませんでしたが、この1週間ぐらいには同じことを言う人にあちこちでお会いしました。現場ではみんなわかっているんですね。
今、団塊の世代の人たちが続々と耕作をやめています。コメの価格は一旦下がりますが、元の値段には戻らないし、価格がある程度上がらないと若い人が参入してコメを作り始めません。
逆に、そこまで戻さずちょっと下げたぐらいの価格で安定させるのが、日本の自給に一番良いと思います。
僕たち消費者も、ある程度は我慢してコメを作っている人にお金を回す必要があると思います。
小川彩佳キャスター:
適正価格を探さなければならないですね。
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藻谷浩介 さん
地域エコノミスト 少子化問題に詳しい
(株)日本総研主席研究員














