患者さんからの「元気になったよ」という一言が

きょうも直腸がんの手術があるという岩本医師。その手術時間はスムーズに行っても約5時間です。外科医はこうした長時間の手術や夜間の呼び出しなどで体力が必要なことや「一人前になるのに10年かかる」と言われており、ハードルが高いと捉えられがちだといいます。

(一宮西病院 外科 岩本久幸 医長)
「地方の外科医の数を増やせなければ地方で手術を受けられない。特に夜間の緊急手術、救命の一番必要とされる場面で外科医の数が足りないと、たらい回しが起きる懸念が」

だからこそ、外科医の労働環境の改善はもちろん、やりがいを広く知ってもらう機会が必要だと話します。

(一宮西病院 外科 岩本久幸 医長)
「患者さんからの『ありがとう、元気になったよ』という一言で、自分も元気をもらえて、やりがいにつながっている。魅力を身近に伝える機会が、もっと増えたら」